はじめに
痛みは、誰にとっても悩ましい問題です。中でも腰痛は男性、女性、そして時には子供にも現れる非常によく見られる健康問題で、職業、肥満、ライフスタイル、ストレスなど、さまざまな原因によって発症すると言われています。
本稿では、CBDを腰痛改善に使用することについて、いくつかの洞察を読者の皆様と共有する事を目的としています。CBDが持つ抗炎症作用や鎮痛作用はよく知られている事ですが、こうした効果は疼痛管理に使用出来るほど持続的なものなのでしょうか?それとも、単に短期的な効果で終わってしまうのでしょうか?これらの疑問の答えを知るには、まずは痛みの性質や種類を深く理解する必要があるので、次の章では痛みについての基礎知識をわかりやすくまとめました。
痛みの種類を知る
患者自身が痛みについて知識を身につける事はとても大事です。なぜなら、自分が感じている痛みを言葉で表現出来なければ、自分の症状が医師に正確に伝わらず、適切な治療を受けられないかもしれないからです。
ある研究では、男性と女性では痛みの感じ方が異なるという結果が報告されています。1
また、腰痛は様々なパターンで現れるため、痛みの原因となっている部位以外の場所にも不快感を及ぼし、日常生活に大きな支障をきたすと言われています。
では、主にどういった種類の痛みが現れるのでしょうか。
腰痛について調べた研究では、痛みには大きく分けて4つの種類があると説明しています。2
侵害受容性疼痛:
侵害受容性疼痛は、最も一般的な痛みのタイプで、ほとんどの人が何らかの形でこの痛みを経験しています。足の小指をぶつけたとき、鋭い痛みが体を走ります。また、熱いものや冷たいものに誤って触れたとき、体が反射的に動いてしまいます。
このような炎症、化学物質との接触、または物理的な出来事が、侵害受容線維が活動するきっかけとなります。私たちの体には、侵害受容器と呼ばれる特定の状況に反応する特殊な神経細胞が備わっています。侵害受容性の痛みは、この細胞による保護機能が働いた事によって生じる痛みなのです。
炎症性疼痛:
このタイプでは、身体の免疫系が不適切に働いてしまう事で異常な炎症が起こり、それによって痛みが現れます。
炎症性疼痛は、事故による怪我、関節炎の痛み、術後の痛みなどの
炎症や組織の損傷に反応して自発的に発生する、いわば痛みの過敏症です。
機能性疼痛:
機能性疼痛は、認識できる理由がないために生じる痛みに対する過敏症です。
ある研究では、機能性疼痛の定義は広いとされていますが、3
一般的には特定の理由なしに症状や障害を経験すると、この種の痛みが感じると言われています。この痛みは、線維筋痛症や過敏性腸症候群などの痛みの原因を
特定する際に混乱を生む要因となる場合があります。
神経障害性疼痛:
ピリピリとした痛みやしびれ、灼熱感や電撃痛などの痛みを神経障害性疼痛と呼びます。
原因は多岐にわたり、神経系の機能障害によって引き起こされる場合もあれば、末梢神経、脊髄、脳からこの痛みの原因が発生している場合もあります。さらには、神経障害は複数の神経を巻き込んで起こるため、神経障害性疼痛の原因を完全に特定する事は困難だと言われています。このタイプの痛みに関連した疾患は数百にも上る事がいくつかの研究で報告されています。また、神経障害性疼痛の内の約30%は、糖尿病によって引き起こされている事も明らかになっています。
神経障害性疼痛を引き起こす原因として現在わかっているものは、神経への刺激、アルコール依存症、帯状疱疹、放射線治療、化学療法に用いられる医薬品、糖尿病、脊髄神経の圧迫、根治性疼痛、三叉神経痛などです。
腰痛を正しく理解する
腰痛は、その一般的な響きから軽く見られがちですが、実は極めて診断と治療が困難な複雑性の高い症状だと言われています。そのため、全章では腰痛について少しでも多くの事を知っていただけるように、出来るだけ簡潔に痛みのタイプについて説明してきました。
本稿で引用した文献によると、腰痛は主に神経障害性疼痛から分岐しており、さらにそこからより多様な痛みに分岐していくという痛みのタイプの系譜を作る事ができます。また、侵害受容性疼痛、機能性疼痛、神経因性疼痛の組み合わせという認識で捉えるべき種類の痛みも存在します。これらの痛みに対する治療アプローチは、それぞれ異なってきます。
こちらの脊椎の健康に関する報告書では、腰痛は一般的に3つに分類できると述べられています。その3つに分類される痛みは以下の通りです。
軸性疼痛:
ある研究では、軸性腰痛を侵害受容性疼痛と神経因性疼痛の両方を伴う症候群であると説明しています。4腰痛を患う1083人を対象に行った横断的調査では、37%が神経障害性疼痛の傾向がある事が明らかになりました。このことから、軸性疼痛はほとんどの場合において腰痛と関連しているという事が言えます。
関連痛
2016年に発表された研究では、関連痛は筋肉、椎間関節、骨膜などの組織が傷ついたり、刺激を受けたりすることで起こる疼痛であると説明されています。5
関連痛には、左肩や腕の心臓の痛み、右肩の痛み、胆嚢の痛み、背中の痛み、上腕に広がる首や肩の痛み、筋肉、関節、靭帯、腱の痛みなどが挙げられます。
2011年の研究では、関連痛は肩の領域と上肢に広がるなど、痛みの原因から6離れた部位で感じられる事が多いという事が明らかになっています。
これは、痛みの発生箇所が深部にある事でその影響が拡散するためで、痛みを感じている箇所では物理的な現象として現れないのです。そのため、痛みの正確な位置を特定することが難しく、診断や治療が複雑になってしまいます。
神経根性疼痛:
2020年に行われた研究では、神経根性疼痛は「複数の神経根に影響を及ぼす拡散性の疾患プロセス」と定義されています。7この疼痛は、痛みだけでなく感覚の喪失も起るため、日常生活に支障をきたす危険な症状です。もちろん、痛みの度合いや症状の現れ方は病状の程度によって変わります。
神経根性疼痛で最も一般的な症状は異常感覚です。この症状は、中枢神経系に影響を及ぼす外傷性神経損傷が起こった事を示すサインとして現れ、場合によっては、背中の痛みが足に放散します。
この疼痛の主な原因は、椎間板ヘルニアによる神経根の圧迫です。
これまでの情報をまとめると、ほとんどの場合、腰痛は一般的に神経性の痛みに関連している事がわかりました。また、特殊な例として侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛が組み合わさった複合性局所疼痛症候群である場合もある事がわかりました。
腰痛の原因
2013年に行われた研究では、腰痛は生物学的、心理学的、社会的な要因が複雑に関連しあって発症する事が明らかになりました。8
理論的では説明できても、実際に腰痛を患うと非常に対処が難しい症状だという事を実感します。腰を含めた背部は、背骨を支える大きな筋肉、足に届く脊髄神経、脊椎をつなぐ椎間関節、椎間板など、非常に複雑な解剖学的構造を持っています。
このような複雑な構造を機能させながら私たちは日々の様々な活動を行っているのです。腰痛の一般的な原因と症状は以下の通りです。
- 急性の腰痛:慌ただしい生活、悪い姿勢、長時間座ったままの仕事、体を捻る動作、運転のしすぎ、過剰な運動、サイズの合わない靴による筋肉や靭帯の緊張
- 関節炎や骨粗鬆症といった変性疾患
- 組織や靭帯の炎症を引き起こす変形性関節症
- 椎間板の骨折
- 喫煙による咳の増加による椎間板への負担
アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究によると、その他の一般的な腰痛の原因としては、以下のようなものも考えられます。
- 年齢
- 体重
- 遺伝的要因
- 職業のタイプ
- 心理的要因
症状
以下の項目は、腰痛を感じたときに起こる一般的な症状のリストです。ただし、これらの症状の現れ方には個人差があるため、自分に怒っている症状を注意深く観察する事が必要です。自分が感じている痛みを医師に対して具体的に、そして正しく伝える事で、より正確な診断と治療が行われる助けとなる事でしょう。実際、現在も何百万人もの人が、腰痛に対して不適切な治療を受けているという報告があります。
- 2013年に行われた侵害受容性疼痛に関す調査では、この疼痛を患うと背中の絶え間ない痛み、電撃痛、背中の圧迫感などが現れる事がわかりました。9
- 神経障害性疼痛の典型的な症状として現れる、灼熱感やヒリヒリ感
- 直立歩行時、椅子から立ち上がる時、物を持ち上げる時など、他の部位に放散する背中の痛み
- 局所的な痛み。場合によっては背骨全体や首まで痛みが及ぶこともあります。症状によって急性の痛みと慢性の痛みに分かれます。
- 動く事ができないほどの耐え難い腰痛
- 腰痛に伴う精神的な問題としては、うつや不安障害が一般的です。
腰痛改善におけるCBDの役割
カンナビス由来のCBD(カンナビジオール)には抗炎症作用や鎮痛作用があり、エンドカンナビノイドシステムを誘発する事が知られています。カンナビスから得られる様々な非向精神作用の植物性カンナビノイドは、慢性疼痛や炎症を引き起こすあらゆる症状の治療への有効性が幅広く研究されています。例えば、THCA、CBDA、
CBDなどは、オピオイドやNSAIDsに代わる自然で有効な治療法として期待されています。ヘンプペディアでは、CBDの様々な症状への適用性を調べた記事をまとめています。
- CBDは、エンドカンナビノイド受容体CB1とCB2を介して身体と相互作用し、痛みの調節、不安軽減、神経炎症、免疫機能、代謝の調節、骨成長などに重要な役割を果たしています。
- 2007年の研究では、CB1受容体は末梢神経系と中枢神経系を中心とした複数の部位に存在し、CB2受容体は主に炎症細胞や免疫関連細胞の中に存在している事が明らかになりました。10
- 2008年の研究では、管理が困難な疼痛に対するカンナビノイドの効果に焦点が当てられています。11この研究の報告書では、CBDのエンドカンナビノイドを調節する働きとCB1受容体に対して発現する拮抗作用が、中枢神経障害性疼痛や難治性癌性疼痛の改善に有効であると結論付けています。さらに重要な点は、中枢性および末梢性神経障害性疼痛の治療におけるカンナビスの安全性と有効性が、数回にわたるランダム化臨床試験によって示されていることです。
- また、最新の研究では、CBDがグリシン受容体と相互作用する事で神経障害性疼痛の炎症と痛覚過敏を軽減することが、ラットモデルでの予備的な証拠を用いて指摘されています。12
- CBDは、脊髄に存在する受容体との相互作用することにより鎮痛作用及び抗炎症作用を発揮します。
- 同じ研究では、CBDを使用した治療を受けることで、不安解消と睡眠促進作用が働いて生活の質と睡眠の質の向上が見られた事が報告されました。
おすすめの記事: CBDに関する基礎知識
腰痛改善のためのCBD:オイル、クリーム、VAPE、どれが一番効く?
CBDをどのように体に取り込むかによって、期待される治療効果は大きく変わります。
腰痛にCBDを使用する場合、オイルや外用のクリームなど、いくつかの推奨されているCBD製品のタイプがあります。ただ、腰痛の状態や程度は人によって異なるため、どのタイプが最適だと一概に断定する事はできません。
- CBDオイルは、腰痛に特化しているわけではありませんが、全体的なリラックス効果や痛みの軽減効果があります。
- 一方、CBDの外用薬やクリームは、より局所的に使用する事ができ、同様に痛みを和らげてくれます。
2010年に行われた研究では、CBDの外用軟膏を局所的に塗布することで侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛の痛みを軽減する事ができると報告されています。13
- 最後に、VAPEに関してですが、現時点では腰痛に対する有効性を証明するデータはありません。しかし、ある研究では、吸入摂取は経口摂取によるCBD摂取よりも素早く効果が得られることが確認されています。14
また、腰痛の原因の一つとして喫煙が関係している事は既に述べましたが、VAPEによるCBD摂取は喫煙者の喫煙頻度を減らすことにもつながるため、より良い選択肢となる事は間違いありません。
CBDが禁煙に役立つ事については、こちらの記事をご覧ください。
CBDは世界中で広く使用されてはいるものの、その薬物動態、つまりどのように体に作用して排泄されていくのかについてはまだ未解明な部分もあるという事を理解しておく必要があります。それぞれのタイプのCBDの有効性や、特定の症状に対する有効性が明確に示されるためにも、より確かな科学的データが今後集められていく事を期待しましょう。
腰痛改善に最適なCBDオイルの摂取量は?
CBDオイルやカンナビス由来であるCBD製品は、さまざまな痛みや炎症の症状に対して、総合的な治療効果をもたらす事は既に触れました。つまり、痛みがあるときのみCBDオイルや他のCBD製品を使用して鎮痛効果を期待するという使用方法は、CBDの総合的な治療効果を最大限に活かせていないと言えます。もちろん、この使用方法でもおそらく一定の効果は実感できる事でしょうが、やはりCBDの本質的な効果を得るには、日常に取り入れるのが最適です。
CBDオイルは治療だけでなく、総合的な体の健康を補うことができるので、食事の一部として取り入れる事をお勧めします。
CBDオイルは、以下のいくつかの留意事項を踏まえた上で1日に1〜2回摂取するのが一般的です。
- 病状や症状
- 疾患の度合い
- 現在服用している医薬品
- CBDオイルやCBD製品などの植物由来の成分に対する反応
- 新陳代謝
CBDを初めて摂取する場合、1回あたり0.5mg~20mgのCBDオイル摂取を低用量から始めるマイクロドースと呼ばれる安全な方法での摂取をお勧めします
おすすめの記事:CBDの摂取量 – どのくらいの量のCBDを摂取するべき?
CBD摂取で起こり得る副作用とリスク
カンナビジオール(CBD)は向精神作用を持ちません。そのため、仮にオーバードース(過剰摂取)してしまったとしても病院に搬送されるような重篤な症状は現れないので、安心して使用する事ができます。ただ、以下のような副作用がまれに起る事があります。
- 眠気
- めまい
- ドライマウス
- 低血圧
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
腰痛にはどう対処すればいいですか?
ここまで読んで頂けた方には、この複雑な構造を持った腰痛という症状について正しく知る事が、いかに大事かをご理解いただけた事と思います。また、首の痛みが腰に伝わる事で痛みを誘発するというメカニズムについても明確になりました。この章では、それらの内容を踏まえた上で、どのように対処すればいいのかを説明していくのですが、対処の仕方はその後の状態に大きな影響を与えるため、とても重要とされています。例えば、急性痛への対処を怠ると慢性疼痛を悪化させ、治療が困難になることがあります。そのため、適切な時期に医療機関を受診することが、腰痛の状態悪化を最小限に抑える鍵となります。
また、多くの医師が推奨する共通のアドバイスとして、まず生活習慣を変えるというものがあります。処方箋や薬物治療は多くの場合そうした患者自身の行動の改善を試みた後に適用されます。
生活習慣の改善
- バランスの良い食事
- 質の高い睡眠
- 運動とエクササイズ
- 禁煙
- 心の健康維持
どれも一見簡単そうに見えますが、これらを毎日行い習慣付けると考えると、努力と前向きな気持ちが必要になるでしょう。
まとめ
2018年の研究では、従来の神経障害性疼痛に対する治療のアプローチには不十分な点が多く、重篤な副作用が起こる危険性が指摘されています。15
例えば、鎮痛目的で強く推奨されている処方薬にはガバペンチン、プレガバリン、セロトニンなどがありますが、2015年に行われた臨床試験によると、これらの薬による鎮痛効果は期待されているほど強くはないと報告されています。
また、慢性疾患である腰痛の治療方法として、手術、脊髄刺激、物理療法、心理療法、その他様々なアプローチがなされています。
今後、神経障害性疼痛の分子基盤に対する理解が深まっていけば、より安全で効果的な新しい治療法の開発が進んでいく事でしょう。
2008年の研究では、カンナビノイドを主原料とした医薬品が、多くの疾患を治療する可能性を秘めており、現代医学では治療が難しい疾患に悩まされている人々の希望となっていると述べられています。16カンナビスに対する厳しい法改正や政治的な論争が盛んに行われている中にあっても、カンナビノイドの研究は慢性疼痛管理の問題に新しいアプローチを提唱し続けています。
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