集中力とは、そもそも一体何なのでしょうか。ある一定時間特定の作業に特別な注意を向ける事、関心事や活動の中心にある状態、単にある作業に夢中になっている状態などが週という言葉の定義になります。ただ、集中力の重要性を正しく理解するには、集中力がなぜ必要とされていて、どれくらいの集中力をどうすれば長期間持続させられるかを知る必要があります。
集中とは、思考の連続、根拠、心遣い、疑問、解決に向かうための入り口となるアーチの様なものです。このアーチがなければこうした思考を行う事ができないと考えると、集中力は私たちに思考する機会を与えてくれる非常に重要な役割を持っているという事ができます。つまり、集中を効果的に行う事で、効果的な思考が可能となるのです。
しかし、睡眠不足、不健康な生活習慣、偏った食事、精神的ストレス、ホルモンの変化、慢性的な痛みなどがあると、安定して集中力を維持する事が出来なくなり、さらには思考の質も悪くなってしまいます
Why Can’t You focus?
CBDと集中力
CBDは、世界中で集中力を高める目的で使用されています。カンビナスの主成分であるCBDにそんな効果があるという事実を聞いて、驚く人も少なくないでしょう。なぜならこれまでカンナビス使用者には非常に忘れっぽく、不器用、怠け者、やる気がないと言ったネガティブな偏見を持たれがちだったからです。実際には、CBDには集中力を極めて効果的に高める作用があるのです。
実際には、CBDには集中力を極めて効果的に高める作用があるのです。CBDにはTHCのような向精神作用がないためまたエンドカンナビノイドシステム(ECS)と相互作用して体全体の機能を調整する働きがあります。
このように、安全かつ極めて有効な治療効果を持っているCBDは、現在大きな注目を集めています。
CBDと学習・注意・記憶との関係性
CBDは学習に良い影響を与える事がわかっています。1 CBDの記憶に与える影響を調べた研究では、THCとCBDには2つの相反する作用があると結論付けられていました。
ADHD・ADD
睡眠、食事、運動などの生活習慣の改善をしても、依然として集中力が保てないのであれば、発達障害であるADDやADHDの可能性があります。かつて、ADHDは子供や未成年のみが持っていると考えられていましたが、その認識は現代になって誤りだった事がわかりました。ADHDは幼少期のうちから治療を行わなければ、大人になってもその特徴が残り、日常生活に大きな支障をきたす事が研究によって明らかになったのです。
ADDとADHDは、簡単に言えば集中することが難しくなる障害で、頭の中が混乱し、落ち着きのない状態が続きます。こうした不安定な状態をごまかすために、常に足をくねらせたりしています。この注意散漫を解消するためにアデロールやリタリンなどの薬が処方されますが、使用している間に依存に陥っていたり、耐性がつき薬が効かなくなってきたりします。CBDがADHD患者に好まれるのは、こうした耐性や依存性がないためです。
CBDはADD/ADHDにどのように役立つ?
ADHDの最も代表的な症状に、多動性というものがあります。実は、CBDにはこの多動性を抑えることができるという研究結果が報告されており、またエンドカンナビノイドシステムの補助作用があるため、認知機能の向上にも役立つと言われています。ADDとADHD患者のドーパミン分泌量は、健常者と比べて少ないという特徴があります。ドーパミンは、記憶、注意レベル、気分など、脳の認知能力をコントロールする神経伝達物質ですが、この化学物質の濃度が低いと、ADDやADHDの主症状である注意欠陥が現れます。
さらに、CBDは脳の認知プロセスを改善するため、注意欠陥障害以外の症状の治療にも役立ちます。例えば、不安、痛み、抑うつなどの神経系の健康問題には非常に効果的に働きます。例えば、5分後にプレゼンテーションの発表が控えていて、人前でのスピーチに強い不安がある場合は、即効性のあるCBDリキッドを試す事をおすすめします。また、常に集中力が上がらないと感じている場合は、カプセルタイプでCBDを摂取すれば、ゆっくりと代謝されて徐々に体内に広がることで、集中力が長時間持続する効果が期待できます。CBDには、オイル、カプセル、クリスタル、VAPE、 リキッド、ガムなど、さまざまな製品タイプがあるため、ライフスタイルに合わせて楽しみながら使用する事ができます。
騒がしさに溢れた世界で生きるために
テレビがついた状態で仕事用のメールの内容を考え、片手に持ったスマホには100件近い通知が表示されている。こうした電子機器に囲まれて生活する私たちにとって、一つの事だけに集中する事は非常に困難です。そして、こうした毎日を送っている多くの人が、自分のマルチタスク能力を過大評価しがちです。スマートフォンやSNSが普及した現代においては、私たちの注意力は常にいくつもの方向に分散しています。
周囲の環境や習慣を変える事が集中力を高める最善の方法であることは、一見当たり前のことの様に思えますが、多くの人がこうした解決策を取らずに集中力の低下を嘆いている事も事実です。例えば、論文に取り組んでいるのであれば、スマホをミュートにするか、手の届かないところにしまっておく事ですぐに返信するわけでもないのに通知が来るたびにチェックしてしまう癖が直ります. 集中力は、一旦途切れてしまうとまた最初から高めていかなくてはいけないのです。CBDは非常に大きな治療効果や集中力を高める効果を持ってはいますが、集中力を削ぐ対象を消してくれるわけではありません。
CBDの製品タイプの中で最も効果的でシンプルなものは、CBDオイルです。摂取方法は簡単で、まずスポイトで吸い取ったCBDオイルを、舌の裏に数滴垂らしてしばらく吸収を待ちます。数分後には、このオイルが体内のコルチゾールレベルを整え、オイルの主成分であるCBDがストレスホルモンを抑制し始めるため、効果を実感するにはそれほど時間はかからないでしょう。
また、前述した通り、CBDの原料であるカンナビスに含まれるカンナビノイドが脳へのセロトニンの流れをスムーズにすることで、体内の調節機能を司るエンドカンナビノイドシステムの働きを正常化します。こうした作用により、不安感、睡眠、注意欠陥障害の原因である受容体が鎮静化し、協調をはじめます。
まとめ
本稿は多医学研究に基づいて執筆されているため、初めて聞く様な医学用語が多く見受けられたことと思います。しかし、わからない事が多いと、無意識のうちに例示されている症状やそれに対する解決策が全て自分に当てはまるという錯覚を起こしかねません。これは、この記事の意図するところではなく、出来るだけネット検索するなどして、意味を理解した上で読んでいただく事をおすすめします。また、この記事を読み終えた後に一度自分自身の状態と向き合い、自分を取り巻く環境、食べているもの、生活習慣などを見直してから、毎日の食事にCBDオイルを補助的に取り入れることから始めてみてください。まずは少量から摂取を始める事で、徐々にCBDに対する信頼感が生まれ、あなたの健康や日常生活に大きなメリットをもたらすことでしょう。CBD市場は日に日に拡大しており、CBDの有効性を体感したユーザーの多くは健康増進と快適なライフスタイルを世界に発信するようになったり、ユーザー同士で情報を交換するためのコミュニティが生まれるなどして、一層大きな広がりを見せています。
参考文献
- Lawn, Will, et al. “Acute and chronic effects of cannabinoids on effort-related decision-making and reward learning: an evaluation of the cannabis ‘amotivational’hypotheses.” Psychopharmacology 233.19-20 (2016): 3537-3552. [↩]