多発性硬化症(MS)は、中枢神経系に影響を及ぼす自己免疫疾患の中でも最も一般的な神経性の疾患の一つで、若年層から中高年まで、幅広い年齢層で見られるのが特徴です。
この病気は体を容赦無く蝕んでいくため、一度かかると一般的な日常生活を送ることが非常に困難になってしまいます。発症すると、程なくして働けなくなったり、常に助けや介護が必要になるほどに症状が進行します。多発性硬化症を発症した人の多くは、筋肉の衰弱によるけいれんや手足の硬直などによって生活の質が著しく低下してしまいます。
多発性硬化症の一般的な症状
- 運動の制限
- 疲労感
- 痛み
- 感覚障害
- 麻痺
- 膀胱機能障害
- 痙性
CBDが多発性硬化症にもたらす治療効果とは?
CBDとTHCには、運動機能を向上させたり痛みを緩和する効果があるため、12 多発性硬化症に対して治療効果があると考えられています。また、CBDに関してはさらに抗炎症作用と抗精神作用があることがわかっており、34 多発性硬化症がもたらすうつ状態の改善にも役立つ事が期待されています。さらにCBDは、胃腸の不快感や筋肉のけいれんも軽減すると言われています。
アメリカのテレビタレントであるモンテル・ウィリアムズは、自身の多発性硬化症の症状を改善するために、医療用のカンナビスを使用していることを公言しています。彼は著名な医療カンナビス容認派で、何十年にもわたってCBDの合法化を訴えてきました。こうした声は、多発性硬化症患者の間で年々大きくなってきています。
What are The Benefits of Using CBD for Multiple Sclerosis?
The use of CBD in Multiple Sclerosis is growing in popularity due to how patients generally feel better by using it. Many countries around the world have made the use of medicinal CBD legal and controlled.
多発性硬化症にCBDを使用する際に考えられる副作用
CBDは天然の化合物であるため、副作用が非常に少ないと言われています。そうは言っても、その他の治療薬と同様、幾つかの副作用があります。6 これまでに報告されているものは、ドライマウス、低血圧、もうろう状態、眠気などです。
ドライマウスに関しては、水を摂取する事で簡単に改善する事が可能です。また、高濃度のCBDを摂取する場合には、同時に服用しているその他の医薬品の効果を低下させてしまうため注意が必要です。この問題は副作用として数えられる事がありますが、用量を調節する事で容易に対策する事が出来るため、注意して使用する分には心配する必要はないでしょう。
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多発性硬化症の治療に最適なCBDの摂取量
CBDの効き目や反応は個人によって異なるため、最適な摂取量も人によって変わってきます。
レオナルド・ライノフ、ジュリアーナ・バーンバウム著『CBD: A Patient’s Guide To Medical Cannabis』では、自分に合ったCBD摂取量を特定するための方法が提示されています。7 その方法とは、1日あたりの摂取量を期待する効果が得られるまで徐々に増やしていくというものです。ライノフ氏とバーンバウム氏によれば、まずはマイクロドースと呼ばれる、極微量の摂取から始め、慎重に摂取量を増やしていく事で、適切な摂取量を安全に知る事ができます。摂取量の違いやCBDオイルの正しい摂取方法について詳しく知りたい方は、こちらのCBD摂取量ガイドをご覧ください。
CBDの使用方法
CBDには、いくつか異なる使用方法があります。最も一般的なのは、スポイトで口の中に含むCBDオイルですが、このほかにもCBD抽出液や錠剤タイプもあります。また、CBDリキッドを電子タバコで吸入摂取する方法も人気です。また、筋肉や関節の痛みの緩和にはCBDオイルが配合されたクリームやバームタイプが最適です。
CBDが多発性硬化症の治療に有効である事を示した研究
特定のカンナビノイドが、多発性硬化症やその他の神経変性疾患のけいれん症状を軽減することは、豊富な前臨床および臨床の研究データが十分に示しています。8
また、神経障害性疼痛に対するカンナビノイドの治療効果を調べる研究では、9 CBDの入った経口スプレーとプラセボ(偽薬)の経口スプレーを数週間させた結果、CBDを摂取した患者グループの大多数が、プラセボを摂取した患者よりも痛みが軽減したと報告しました。
多発性硬化症(MS)治療のためのCBD – カスタマーレビュー
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参考文献
- ox, P., et al. „The effect of cannabis on tremor in patients with multiple sclerosis.“ Neurology 62.7 (2004): 1105-1109 [↩]
- Consroe, Paul, et al. „The perceived effects of smoked cannabis on patients with multiple sclerosis.“ European neurology 38.1 (1997): 44-48 [↩]
- Costa, Barbara, et al. „The non-psychoactive cannabis constituent cannabidiol is an orally effective therapeutic agent in rat chronic inflammatory and neuropathic pain.“ European journal of pharmacology 556.1-3 (2007): 75-83. [↩]
- Nagarkatti, Prakash, et al. „Cannabinoids as novel anti-inflammatory drugs.“ Future medicinal chemistry 1.7 (2009): 1333-1349 [↩]
- Mecha, M., et al. „Cannabidiol provides long-lasting protection against the deleterious effects of inflammation in a viral model of multiple sclerosis: a role for A2A receptors.“ Neurobiology of disease 59 (2013): 141-150 [↩]
- Iffland, Kerstin, and Franjo Grotenhermen. „An update on safety and side effects of cannabidiol: a review of clinical data and relevant animal studies.“ Cannabis and cannabinoid research2.1 (2017): 139-154. [↩]
- Leinow,, L. and Birnbaum, J. (2017). CBD: A Patient’s Guide to Medicinal Cannabis. North Atlantic Books. [↩]
- Valerio Chiurchiù, Mario van der Stelt, Diego Centonze, Mauro Maccarrone, The endocannabinoid system and its therapeutic exploitation in multiple sclerosis: Clues for other neuroinflammatory diseases,
Progress in Neurobiology [↩] - Langford, R. M., et al. „A double-blind, randomized, placebo-controlled, parallel-group study of THC/CBD oromucosal spray in combination with the existing treatment regimen, in the relief of central neuropathic pain in patients with multiple sclerosis.“ Journal of neurology 260.4 (2013): 984-997. [↩]